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「ちょ、遊空―――」
金髪くんに近づいて行く私を止める唯。
「俺は金髪くんじゃないよ。
金髪だけど。俺、日向ってゆーんだ、岡本日向(オカモト ヒナタ)。キミ、綺麗な赤い髪だね。」
そう言って、私の髪の毛を触ってきた。
日向…………?
私の知ってる日向も金髪だ。
まさか、ね。
「名前は?」
「如月ゆう――」
「佐野唯ですっ。2の1です。何組!?かっごいいですね!!!!」
私が名前を言いかけると素早く唯が喋った。
日向は私の頭の上に手をおいたまま、
「キミじゃないよ。この可愛い子に聞いたの。キミは黙っててね。」
と、サラリと若干酷いことをいい、
私を唯と向かい合わせ私の頭の上に顎を乗せた。
「――った。」
その上、顎をゴリゴリしてきた。
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