壱話 蜻蛉

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そう言われてギョッとした。 何で俺の名前を…? 俺は名乗っていない筈なのに…。 俺が疑問に思っているのをまるで予想していたかのように、彼女は小さく笑うと、 「ようこそ、陽炎へ。話は中でどうぞ。」 そう促されるまま、俺は店の敷地に足を踏み入れた。
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