壱話 蜻蛉

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―ピピピピピ、ピピピピピ、ピピ 「ん…」 手を伸ばしてアラームを止める。 うっすら瞼を開けるとカーテンの隙間から光が漏れていた。 …朝か。 少し天井を見つめてから身体を起こす。 「…なんか、夢を見ていたような……。」 どんな夢だっけ…? 『―気をつけて―』 「確かそう言われたような…でも」 誰に? 「…悩んでても仕方ないか」 俺は欠伸をしてから、部屋を後にした。
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