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あまりゆっくり出来なかった朝食を終えた俺は、縁側にいた。
今日から夏休み。
受験生だから勉強しないといけないって思っているけど、
正直やる気が出ない。
「はあー……」
縁側に腰掛け空を仰いだ。
太陽がじりじりと照りつけて暑い。
暑すぎる。
熱風が俺の頬をかすめただけで
体力を奪われていくような感じになった。
空から目を逸らし、ふと横を向いた。
じーちゃんがすぐそばに座っていた。
「今頃気づいたのか?」
にやにやしてそう言ってきた。
声には出さなかったけれど、
マジでビビった。
俺は妙にうるさくなった胸に手を当てて
「…何してるの?」
ゆっくりと呟いた。
「実は息吹に頼みがあってな。今暇か?」
「忙しそうに見える?」
一瞬の沈黙。
先に口を開いたのはじーちゃんだった。
「暇ならお前に行ってほしい所がある。」
………どこに?
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