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「こっ……」
「そう、心が読める。
特にキミみたいな心のガードが下げっぱなしな人は丸見え」
コガネは指で作った輪っかを覗く。
悪戯っぽく笑うコガネに目を奪われ思わず見惚れる。
が、信じてないけど心が読めるのなら、と読ませないよう目を瞑る。
ダメださっきの笑顔が浮かんでくる。
無だ、無。
何も考えない。
無
無
無……。
「ってオイ! 話が進まんし」
肩パンで現実に引き戻された。
「……痛ぇ」
笑顔でパンチなのに痛いのは神様だからだろうか?
「神様じゃけえこんなことも……」
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