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そういうコガネのほっぺたはふくれている。
怒っているんじゃない。
笑うのを我慢してるんだ。目じりには涙が溜まっている。
こいつ……。
「……さっきの爆発はお前がやったのか?」
「ぷふっ……ひ、ひがふよ」
目を逸らしつつ否定する(多分違うと言ったんだろう)。
そういうことはほっぺた凹ませてから言え。
「じゃあ元からなんかが当たったら爆発する仕様だったってことか?」
「ぷぎゅふぅっ……そ、そひゅきゃも?」
もはや日本語じゃないが、(そうかも?)と言ってるらしい。
この野郎……(野郎ではない)。
「そんな危ないもんポンポン作りだして、そのうえ俺に調べさせてんじゃねえっ! 前髪焦げて危うく頭が火事だよ! てかお前笑いすぎ!」
「ひぃーもう止めてー」
コガネは笑いを堪えるのを諦めて、石段をバンバン叩いている。
俺がお願いしたい神様はこんなんじゃねえ……。
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