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「……つまり、俺が妖怪に悪さだかイタズラだかされてるせいで週一で人生終わりかけてる可能性がある、と?」
「今のところは可能性、だけじゃけどね。
キミの運が究極に悪くてなっとる可能性もあるよ」
「じゃあ、どうすりゃ良いんだよ」
運が悪いだけですと言われてもそんな運命は受け入れられない。
「それは……」
一瞬言いよどむ。
「明日話そっか、もう遅いし。これからバイトあるんよね」
バイト!?
「神様がバイトしてんの!? なんのバイトだよ!」
「それはヒ・ミ・ツ。
遅刻で罰金取られるのもアホらしいし、もう行くね」
そう言うとふわりと浮かび上がるコガネ。
「ちょ」
「あ、妖怪の方は直接危害加えてきとるわけじゃないし、今んとこ安心していいと思うんよね、じゃあね」
早口でそう言うと携帯で時間を確認しながら風を巻き起こして宙に消えた。
瞬間移動ってやつだろうか?
嵐のような女だった。
そして……下着は黒のレースか。スカートの時は飛ばない方が良いんじゃないかな。
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