2章 人は見た目じゃ

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仕切り直して作戦会議を再開する。 「まずはそうだな……、ようかい」「まずはまだしてもろうとらん自己紹介から!」 「……神様とかけまして政治家と解く、その心は? どちらも人の話を聞きません……」 「なに言うとん、おかしゅうなったん?」 言い合いで勝てる気がしない! 「……経道大学一年、仁木宣宏(ニキノブヒロ)! てか、お前は名前とかもわかってんだろ!」 「うん、わかっとるよ、ノブくん」 「馴れ馴れしい!」 笑顔がむかつくのに眩しい。 「ヒドい! ウチとノブくんの仲なのに!」 「昨日会ったばっかでどんな仲だよ!」 「パンティ見せあった仲じゃろ」 「俺は見せてねえよ!」 俺の言葉に、しまった! という表情で驚く。 「ほうよね、ノブくんばっか見てズルいよね……」 手をわきわき動かして、とてもやらしい笑顔で迫ってくるコガネ。 「待て……、作戦会議はどうした……ちょ、やめ……ッアァッ……」
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