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「で、まあノブくんを変えていくわけなんじゃけど」
コガネは散々、後頭部を踏んづけたり、「よぅもあんたの救世主にたいして大けな口が叩けたもんじゃねぇ」などと罵ったり、背中に座ったりした後、こう切り出した。
「どう変えていけばええと思う?」
「てんめぇぇええっ! プラン無しで偉そうにしてたのか!」
胸ぐら掴んで腕を振り上げる。殴って良いよな、これは殴って良いはず。
だって女の子じゃないもん、神様だもん!
「まあジョークはそんなもんにしといて」
……っ!!
顔に血が集まってるのが分かる。
今俺はどんな顔してるんだろうか、怒り? 恥? 戸惑い?
多分全部混じった赤黒い顔しているじゃないだろうか。
「あ゛あああぁぁぁああああああ゛ああああ!」「るっさいっつっとるじゃろうが! ぶちまわすど!」
「すいませんでしたぁ!」
隣の前田さんはうだつの上がらないヤクザだ。
俺の叫び声は明らかに夜中に出す音量じゃなかった。
「今日は、はぁ遅いけえ、明日から変えてこうか」
ダイエットは明日から、というセリフを思い出す。
頼りなかったが頷くしかなかった。
午前4時就寝。
寝付く間際に、人と一緒に寝るのは久しぶりだと気付いた。
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