2章 人は見た目じゃ

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「とりま街に行かんと。 はい、サクサク服着る!」 「なっ! ちょっ! 毛布取んな!」 話し合いはどうした? コガネは毛布を身体に巻き付けて仁王立ちだ。 俺は腰を引いて股間を押さえてる。 体勢からして不利! 「それは移動しながら話すけん、早う着替えて! ……あ、着替えさせてあげよっか」 コガネがニヤニヤしてるが、その展開は飽きた。 「良いから早く部屋の外出ろ! 服着るから」 「この格好で外に出すん? 鬼畜ぅ」 もうその手は食わない。 「どうせ一瞬で着替えられるんだろ?」 「……ちっ」 と、舌打ちではなく口で言って、自分を巻いていた毛布を勢い良く取り去る。目をむいた俺の視界を残念ながら毛布が遮る。 と、次の瞬間には着替えが終わっていた。 昨日着ていた白のパーカーの中に黄色のチューブトップ。 下はデニムのショートパンツにスニーカー。 相変わらず見事な胸元に、ナマ足がナマめかしい。 「またエロい目ぇして、犯罪者扱いされてもしらんよ」 もうされてるし。
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