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「とりま街に行かんと。
はい、サクサク服着る!」
「なっ! ちょっ! 毛布取んな!」
話し合いはどうした?
コガネは毛布を身体に巻き付けて仁王立ちだ。
俺は腰を引いて股間を押さえてる。
体勢からして不利!
「それは移動しながら話すけん、早う着替えて!
……あ、着替えさせてあげよっか」
コガネがニヤニヤしてるが、その展開は飽きた。
「良いから早く部屋の外出ろ! 服着るから」
「この格好で外に出すん? 鬼畜ぅ」
もうその手は食わない。
「どうせ一瞬で着替えられるんだろ?」
「……ちっ」
と、舌打ちではなく口で言って、自分を巻いていた毛布を勢い良く取り去る。目をむいた俺の視界を残念ながら毛布が遮る。
と、次の瞬間には着替えが終わっていた。
昨日着ていた白のパーカーの中に黄色のチューブトップ。
下はデニムのショートパンツにスニーカー。
相変わらず見事な胸元に、ナマ足がナマめかしい。
「またエロい目ぇして、犯罪者扱いされてもしらんよ」
もうされてるし。
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