1章 はじめのいっぽ

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「ホントに自慢じゃないね」 「ぐ……そ、それよりなんの用なんだ。あんたは誰だ?」 女が少し離れてくれたおかげで顔が向きあう。 犯罪者扱いされず女と会話できるのは正直嬉しいが、何をしゃべれば良いのかわからない。 恥ずかしいせいでぶっきらぼうな言い方になるのに自分で凹む。 「あっ……ほうよほうよ、あんたをイジめるために声かけたんじゃないんよ」 もしそうならこの女ヒド過ぎるだろ。 「ウチの名前はコガネ。さっきの神社の神様よ」
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