1章 はじめのいっぽ

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…… …… 「ちょ、ちょっと! なんで何もなかったみたいに行こうとしよん!」 犯罪者扱いされず女と会話できるのは正直『さっきまでは』嬉しかったが、頭がアレな人に何をしゃべれば良いのかわからない。 「信じられんかもしれんけどホントなんじゃって!」 「信じる者は救われる、なんて言葉があるがありゃ嘘だ。 信じる者は騙される」 「お願いじゃけん、騙されたと思って話だけでも聞いて」 「時間の無駄だ。なんで騙されるために話を聞かなきゃならない」 何度も目の前に回りこんでくるコガネと名乗る神様(笑)を顔から目を逸らしながらかわす。
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