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「ごめんな。約束、守れそうにない」
「……え?」
後頭部に一発いれて気絶。なんてカッコいいことできないから、鳩尾を思いっきり殴った。手加減抜きで。
「う……」
「迷惑かけたりしないから」
そう言って、DXに乗り込む。
桜野を見ると微笑んでいて、口だけが動いた。
なんなんだよ。何でそんなこと言えるんだよ。こんな酷いことしたやつに。
『待ってるから』
俺は目から小便、鼻から大便を流しながらDXで空に出た。
違う。これは涙と鼻水なんかじゃない!
「………………バカなやつ」
なぜか嬉しくなって、帰ることができるならあの場所に帰ろう。そう思った。
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