プロローグ

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話を戻すが、世界が呼んでいるというのは昨日見た夢のことだ。 高校生にもなって夢を本気で信じるなよ、それこそ厨二病じゃねぇか。 そう思った人生に冷めきった上がりを決め込んだ夢も希望もないかわいそうな大人もいることだろうが、もう一度言わせてもらおう。 俺は厨二病じゃない! ごほん。とにかくだ。その夢はいつもと全然違ったのだ。 俺はいつも夢は覚えてない方だし覚えていても家を出る頃になればすっかり忘れてしまう。 しかし、今日は5限(現在13時48分)でもはっきりと覚えている。 夢の始まりは斬新だった。 「これは夢ではありません。昨今、夢落ちが多いですが夢落ちではありませんので悪しからず」 小さな女の子を思わせる声で誰かが語りかけてきた。
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