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「誰だ?」
暗い闇の世界。そう呼ぶに相応しいような真っ暗な世界の中で、辺りを見回した。
「私の名前は地球です。貴方が暮らしている惑星、地球そのものです」
「厨二乙」
夢の中で自分の思考、つまり自分自身の脳内に言ってやった。
「貴方、聞いてましたか? これは夢ではないんです」
「あーそうか。んで? その地球さんが?」
「む……。信じてませんね?」
そりゃ、信じるわけがない。普通に学校行って、ご飯食べてお気に入りの羽毛布団にダイブして寝たら、いきなり地球だなんて言われて信じるやつがどうかしてる。
それで信じるようなら、詐欺師からしたら絶好のカモだ。
第一、地球が女の子なんて俺には認められん! 絶好だ!
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