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「私が人間という生き物を作りました。いえ、作ってしまいました……」
そう言って、暗闇の中から何かが迫ってくるのが見えた。俺の勘が合っているならこの詐欺少女地球だ。
「人間を作ったのは暇潰しもありましたが、私に希望を与えてほしかったのです……」
俺の目前に来て、やっとはっきりと顔が見える距離になる。
「しかし、人間は「やっべ! 超かわいい!」
思わず叫んだ。心から。
だってだって、64億歳のババァだと思ったら見た目まだ14歳くらいの黒髪黒目の腰くらいまで髪のある少女。
いや、容姿から言うと幼女になりえるかもしれないが、微かに膨らんだ胸が「私は幼女じゃない。少女だ」ということを主張していた。
ヤバい。ストライクゾーンど真ん中。成長しなければ、の話だが。
「………………」
じろじろ見ていると地球さんは不快そうに眉を寄せて、気持ち悪い物を見るような冷めた目で俺を見た。
そんな目で見つめられたら、俺…………。
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