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「で、俺にどうしてほしいわけ?」
「そうですね……。では、人類を滅ぼしてくれませんか?」
「はぁ?」
「これは鍵です。貴方が破壊を司る滅者になるための」
少女は、地球はナイフを取りだしゆっくりと俺に近づき、左手を肩から手首まで数度切りつけた。
そこで夢は終わった。夢落ちじゃん。そう思ったが、切られた左手を見ると痛みは無かったが服がボロボロで血が滲んでいた。
腕に外傷は無かったが、これは信じるしかないと今に至る。
しかし、俺が世界を滅ぼすのか。どうせなら救う側でかっこよくなりたかったが。
まあ究極論を言うとしなくても、ペナルティーなんかないし……
『ペナルティーは貴方だけの死です』
「あ?」
頭の中に直接話しかけられたような感覚。
『地球です。貴方に一度だけ私から左手の能力を使わせてあげます』
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