~1章~

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教室に入ると美亜はすぐ女の子達に囲まれてしまいます。 一緒にいたいけど、そうさせてもらえないのが現状です。 「誠、オッス。毎朝、金魚のフンで大忙しだな」 僕の友人で、佐々木恭介君。彼は僕が美亜のことが大好きなのを知ってる人です。 「金魚のフン?恭介君、毎日同じこと言ってるけど僕は金魚じゃないし、フンでもないよ」 「……」 恭介君は金魚が好きなんでしょうか? いつも、僕のことを金魚に例えます。 あっ、フンですね。 美亜と一緒にいたいので、自分の机に向かいます。 僕と美亜は机が隣同士なんです。 .
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