第1区

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中学に入学してからすぐに、懐かしい友達と再開できた。仲の良かった女の子もまた笑顔で迎えてくれた。 部活動にも入った。田舎にいた時はみんなで野球をしていた。父親も野球が好きだったし、俺も野球がしたかったから野球部に入った。ポジションはいろいろしたが、最終的に投手に納まった。 三年生になって部活を引退してからだった。両親が海外に行かなくてはいけない。 その事を仲の良かった女の子に相談した。頭が良かったから、きっと良い答えをくれる。期待していたけど、帰って来た言葉は━━━。 「行かせないよ。」 聞きなおしたけど、二度は言ってくれなかった。その頃からだろうか、彼女に不安を覚えたのは━━━。 親から、此処(都会)かあっち(田舎)かどちらにする?と言われ田舎を選んだ。入試が始まる頃には彼女とは話さなくなっていた。
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