第1区

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気がつけば、常に誰かに見られていたような気がしてならない。 なるべく一人にならないように、いつも友達と一緒にいた。 とある日の事だった。その日は誰とも帰らず一人で家路に就こうとしていたが、校門を出たところに彼女は居た。彼女はニコっと笑顔を作り近づいて来た。 「今日は一人なんだ……。じゃあ一緒に帰ろうよ?いいよね?」 断る理由がないし、何よりも断れなかった。 しばらく他愛もない話をしていた。もう大丈夫なのかな、と気を抜いた時だった。 「ねえ………、やっぱり行っちゃうの?」 うん。━━━そう答えた。 「そっか。……えっとね、私ね……あなたが…好き!」 俺も彼女の事は好きだった。勉強は教えてくれるし、部活が終わるまで待っていてくれた。 俺は大好きだった、あくまでも友達としての彼女が━━━。
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