第六章

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さらに響が嘲笑を浮かべて凝鬼を挑発する。 「下層の鬼の分際で俺の花嫁を狙うなんて命知らずだな」 その一言で凝鬼はキレた。 「黙れ!やはり貴様も始末するしか内容だな」 先程よりも隙が生まれている。 華牙里は気配を消して背後にまわり斬りつけた。 「ぐ!このぉ!人間の分際でぇぇ!」 凝鬼がナイフを振り上げる…だが、小刻みに震えてその場に膝をつく。 「な、なに…を!?」 響と華牙里を睨みながら地面をのたうつ。 華牙里は冷たく見下ろすとナイフをチラつかせる。 ナイフの刃はどす黒く変色している。 例によって響特性の猛毒が塗られている物だ。 それを見た瞬間、華牙里の脚を掴む。 響がその腕を踏みつけて凝鬼に殺気を向ける。 「汚い手でこいつに触るな」 苦痛に顔を歪めて悔しそうに響を睨む。
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