第一章

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響は笑いながら 響「今、解毒剤ないから」 と言った。 男は目を見開き響に懇願しはじめた。 男「た、頼む!助けてくれ!」 そんな男を見下ろしながら人形の様に整った顔が冷たく笑っている。 男「お願いだ!殺さないでくれ!」 男は動かせない体を無理やり動かそうとしている。 華牙里は男から視線を外すと花嫁達の元に走った。 すでに何人かは息絶えてしまっている。 先ほど刺された花嫁もすでに亡くなっていた。 美しい顔が眠っているかの様に安らかな表情をしていた。 きっと、死ぬ前に酷くいたぶられたのだろう。 そして、やっと解放されると思い安らかな顔をしているのだろう。 華牙里の瞳は黄金色に染まった。
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