第二章

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私は神崎の話を聞いて怒りと苛立ちが頂点にたっした。 花嫁達だって望んでここにいる訳ではない。 自分の知らぬ間に親と鬼が勝手に決めてしまった事実を受け入れてここにいるのだ。 身勝手な理由で殺されるのでは花嫁が可哀想だ。 華牙里は形のいい唇を少し緩めると 華「私も、暗鬼になるわ」 と言った。 神崎は目を見開いた。 華牙里はさらにこう言った。 華「私も、花嫁として同胞を殺されるなんて許せないもの」 と言って神崎に宣言した。 華「私はこれから暗鬼となり、この鬼ヶ里を…花嫁を守る」 そして数日後、 華牙里は日本刀を持ち歩くようになった。 一般生徒がまったく居なかった華牙里達の代では皆、鬼の関係者だったために許された。 そして何より華牙里の嗅覚と気配を感じる鋭さが認められたのだ。
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