始まりはワンパターン

11/49
前へ
/228ページ
次へ
銀時達は、甘味屋を出て町を歩いていた。 松「賑やかな町ですね。」 銀「うるせーの間違いだろ。」 新「アハハ。確かにうるさいですよね。」 松「いえ、賑やかですよ。皆さん、目に力がありますし。」 神「ヨッシー楽しそうアルな。」 松陽は笑っていた。 松「フフ、そうですね。何もかも新鮮で見ていて飽きないです。」 新「……たくさん、変わっちゃいましたからね。」 新八は何かを思い出すように空を眺めた。 松「変わっていませんよ。」 新「えっ?」 松「変わってなんかいません。確かに変わってしまったものはあります。でも、根本は変わっていません。」 新「松陽さん…。」 銀「……ボソッ 変わってない、ね。」 松「ですが、雲一つない空を見たかったですがね。」 新「!」 ――― ?『もう一度、雲一つない江戸の空を見たかったなァ。』 ――― 新「………。」 松「……新八君?」 新「いえ、何でもないです。」
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!

237人が本棚に入れています
本棚に追加