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銀「お前、本当に何?喧嘩売りたいの?それともわざと?」
桂「銀時、どちらも同じ意味になってるぞ。」
ギャーギャーとまた言い争う銀時達に松陽は笑っていた。
コトッ
松「……。」
そして静かにお猪口を置くと月を見つめた。
桂「……先生?」
そんな松陽に気付いた桂は思わず声をかけていた。
松「………あなた達に謝っておきたいことがあります。」
銀「謝っておきたいこと?」
松「はい。……あのとき、私が死んだとき、辛い思いをさせてしまったこと、すみませんでした。」
そう言って頭を下げた松陽に銀時達はすぐに何かを言うことはできなかった。
高「……頭あげろよ。」
最初に言葉を発したのは高杉だった。
高「別に俺達は謝ってほしいわけじゃねェよ。だから、頭あげろ。」
松「晋助……。」
銀「そーそー。俺達はさ、アンタが何も言わずに一人で抱えこんで死んだこと、何にもできなかった自分達に対してムカついてたの。」
松「銀時……。」
桂「だから先生、謝らないでください。ただ、恨み言は言わせてもらいますよ。」
責めるのではない、高杉達らしい言い方に松陽は思わず涙が出そうになっていた。
松「小太郎……。ありがとう、ございます…。」
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