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―――
松「……晋助。」
高「…何だよ?」
松「あなたは、私を許してくれますか?」
高「………。」
やんややんやと騒ぎ、気付けば銀時と桂は寝てしまい、起きているのは松陽と高杉だけだった。
高「……俺は、最初からアンタを責めるつもりはねェよ。言っただろ?本当に許せないのは、俺達自身ってな。」
松「あなた達は悪くなんてないです。悪いのは、一人で背負いこんで、あなた達に重荷を背負わせた私です。」
高「……本当に、師弟そろって嫌なとこばっか似てやがる。」
松「晋助?」
高「どっかの馬鹿は、アンタが死んだのは自分のせいだと、仲間を護れなかったのも自分のせいだと勝手に背負いこんだ。」
松「………。」
高「いちいち、仲間が死ぬ度に人には見えないように泣く。自分が護れた命より、護れなかった命を悔やむ。そんな馬鹿とアンタは似てるぜ。」
松「………。」
高杉がどんな想いで、どんな顔で話しているのか、左目に巻かれた包帯で見ることはできなかった。
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