毎日が出会いと別れの連続だよね

22/22
前へ
/228ページ
次へ
――― お登勢「……アンタは行かなくてよかったのかィ?」 新八達が松陽と別れを惜しんでいる同時刻、お登勢と銀時は万事屋にいた。 銀「いいんだよォ。俺はな、いつも一期一会に生きてんだよ。わざわざ別れのあいさつする必要ねーんだよ。」 お登勢「いつも金の後悔ばっかりしてる奴がよく言うよ。」 銀「あれは金だから。命の源だから。」 お登勢「フン。まあ、いいけどねェ。アンタは変なところで意地っ張りだからね。」 銀「俺はいつどんなときも素直ですぅ~。行く意味ないから行かないだけですぅ~。」 お登勢「どの口がそれを言うんだい。ま、後悔しないようにおしよ。」 そう言うと、お登勢は万事屋を出ていった。 銀「後悔なんざしねーよ……。」 銀時の言葉は誰にも聞かれることはなかった。
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!

237人が本棚に入れています
本棚に追加