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お登勢「……アンタは行かなくてよかったのかィ?」
新八達が松陽と別れを惜しんでいる同時刻、お登勢と銀時は万事屋にいた。
銀「いいんだよォ。俺はな、いつも一期一会に生きてんだよ。わざわざ別れのあいさつする必要ねーんだよ。」
お登勢「いつも金の後悔ばっかりしてる奴がよく言うよ。」
銀「あれは金だから。命の源だから。」
お登勢「フン。まあ、いいけどねェ。アンタは変なところで意地っ張りだからね。」
銀「俺はいつどんなときも素直ですぅ~。行く意味ないから行かないだけですぅ~。」
お登勢「どの口がそれを言うんだい。ま、後悔しないようにおしよ。」
そう言うと、お登勢は万事屋を出ていった。
銀「後悔なんざしねーよ……。」
銀時の言葉は誰にも聞かれることはなかった。
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