始まりはワンパターン

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それは、万事屋銀ちゃんにとって日常となるはずだった。 銀「あー、○○ピースいいよな。俺も海賊王になりてェ。」 神「大丈夫アル。銀ちゃんは糖分王アル。」 銀「マジでか。やべー、糖分王ってカッコ良くね?」 神「カッコ良くなんかないアル。んなこと言ってる暇があったら、金稼いで来いヨ。」 二人はいつも通りソファーでダラダラしていた。 新「あーもう。そんな言い合いしてないで退けてくださいよ。」 そして新八もいつも通りに掃除をしていた。 銀「あーん?退けなくても上手くやるのがお前の仕事なんだよ。」 神「そうアル。やってみせろ、駄眼鏡。」 新「こんな時だけ、仲良くなるなァァァ!!」 日常のやり取りだった。 このあとに起こることがなければ。 ピンポーン 銀「新八ー。」 神「とっとと出るヨロシ。」 新「……はいはい。」 新八は言われた通り玄関に向かい、 新「どなたですか―?」 扉を開いた。 新「…………。」 ?「…………。」 新八は口を開いたまま止まってしまった。 銀「おーい、誰だったー?」 居間から聞こえてくる銀時の声もよく聞こえない。 ?「あの…。」 新「え、ええェェェェ!?」 玄関に立っていた人の声を切っ掛けに新八は全力で叫んでいた。
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