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「…わかりました」
そして…拓斗さんは、早速話し始めた。
「お袋と親父が初めて出逢ったのが、この、星空学園…。親父は、お袋の1学年先輩だった。毎日、毎日、昼休みに逢いに来てた。高等部でも、大学でも。親父が大学卒業のときにプロポーズした。じいちゃんに反対されたけど…。
そして、お袋が大学卒業してから挙式をした。なんとかじいちゃんからお許しがでたらしい…。
2年後…。僕が生まれた。お袋は、夢に向かって諦めずそして僕のことも諦めなかった。僕が、10歳になる年に、宙斗が生まれた。
僕はお袋に、聞いたんだ。
『お母さん…大丈夫??』
『拓ちゃん??ありがと!お母さんは大丈夫だよ!』
て、笑いながら答えてくれたけど…もしかしたら、宙斗は、生まれなかったかも…。でも、お袋の諦めたくない気持ちが、神様は助けてくれたのかもしれないな」
宙斗と私は、黙って聞いていた。
「さて、本題に入ろうか…。 はぁ…。宙斗が生まれた年に、お袋は宇宙飛行士に採用された。お袋の宇宙への旅立ちを、見送りにみんなで行った。
…離陸のとき…
お袋の乗っていたスペースシャトルが、爆発した。僕らは離れてたからなんとか大丈夫だったけど…お袋は…だから、親父と僕は、宙斗の夢は、反対だ」
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