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私は、自然と涙が出た…。
その隣で宙斗が拓斗さんの話しに、黙って聞いていた。 でも、私には、信じられなかった…。宙斗にそんな過去があるとは…。
「兄ちゃん、父さんが反対する理由…わかったよ。
でも、俺、母さんのこと聞いて、余計、諦めたくない。母さんだってそうだ。俺の夢は、母さんの夢でも、あるんだ!!俺は、兄ちゃんや父さんに、何言われようが、絶対に諦めない」
そんな宙斗が、カッコ良く見えた…。しかし、私が泣いていているのに気づいた、拓斗さんが、最後にプラネタリウムを見せてくれた。
初めて見るプラネタリウムは、とても温かく、感動的なものだった。
暫くして…。
私と宙斗は、一緒にいることになった。勿論…、煩い千智も、一緒だけど…。
「ねぇ、綺羅くん…、男子の中に交じんないの??」
私は、思い切って、質問した。
「あぁ、どうせ男子みんなに馬鹿にされるし…。綾女といると、面白いし…」
そんな答えに私は、驚きを隠せない…。
「えっ!! さっき…なんて…」
「ん…??だから、綾女って、俺のことは、宙斗で宜しく」
千智は宙斗と言う言葉に反応した…。
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