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「綱兄、自業自得って知ってる?」
「知ってるけど今言う!?いいから出てって!!」
「はいはい…あ、ご飯下にあるからちゃんと食べていってね。私先に学校行くから」
「分かった!!」
バタンとドアを閉め、少女――沢田網はため息をはく。何故綱兄はあんなに寝坊するのだろう。私がこっそりつけた目覚まし時計を入れれば五個くらいの目覚まし時計があったはずなのに。
「…あ、今日は風紀委員の取り締まりの日だっけ。綱兄間に合うかな」
靴を履きながら風紀委員の取り締まりを思い出す。なんでも、並森中の生徒が毎日のように怪我をして病気送りにあってるんだとか。しかも怪我人は全員歯を数本抜かれていくらしい。犯人はなにがしたいんだろう。
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