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「困ったな」
金庫の中で呟く男。
勢いよく金庫の中に入ってみたは良いものの、その中の状態を見て驚いた。
「もうひとつ、家があるみたいだな」
辺りの壁をなでながら、見回した。
『やぁ。ライト。ウォルトだ。そこは、パニックルームらしい。金庫は、その奥に ある』
男は、納得したようにうなずきながら、奥へと進んだ。
「よぉ、ウォルト。ここは、今も誰かが使っている感じだ。この屋敷の主は閉所恐怖症だったから…この部屋の利用者は…」
『その子供だな。あ、ひとつ報告だ』
男は、あらたまっているウォルトの口調から察し「あいつがくるのか」といった。
『さすが。あと、2分40秒くらいで到着だ』
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