1.その男、盗人

13/25
前へ
/203ページ
次へ
ガシャン 二度音が聞こえると、扉がかってに開き始めた。 「案外、楽勝だったな」 『あと1分50秒』 ウォルトのカウントがプレッシャーを与える。 男は、スコープを目に当てさらに奥へと入って行った。 「ここも、金庫とは思えない作りになってるぞ」 『あと1分30秒』 チッと舌打ちをしながら、焦り始めた男は、さらに奥にある扉を見つけた。 「まだあるのかよ…」 半ば呆れた口調で言いながら、一番奥の扉の前に立った。 「今度こそ金庫だな…」
/203ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加