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暗闇の中にとけこんでいる一人の男。
黒い細身の服に、黒いニットの帽子。
長身な男は、体を低くさせながら、足音を立てずに走っていた。
『今日も慎重に頼むぜ。なんてったって、この屋敷にはあの“赤い瞳”が眠ってるんだ。こんなにわくわくするのは久しぶりだな!!』
少し離れた場所で、ワゴン車が一台。
そこから、指示を出しているチップ。ワゴン車の中は、機械類がぎっしりと積こまれている。
『なぁ。これを盗んだらどうするんだ?高値で売りさばくか?売りさばくなら…』
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