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ワゴン車は、倉庫の中で停車すると、大急ぎでチップが降りて行った。
「どうしたんだ?あいつ」
ライトは、荷物を取りながら、チップの行方を見ていた。
「PCの情報消去。急いでやらないと、足がつくらしい」
「そんなPC使うからだろ。あいつ仲間にして、ホントに大丈夫か?」
首を振りながら、呆れるライトを見ながら「あの窮地を救ってくれたのは、彼だからね。一応は役に立つんじゃないか?」ウォルトは、ライトの荷物を半分持ちながらいった。
「ま、それもそうだな。あいつのおかげで、逃げ切れたから、今日は勘弁してやるか」
ライトは、チップの後ろ姿を見ながら、苦笑いをした。
「それにしても、ウォルト。あの警報機は初めてだったな」
「あぁ。俺も驚いた。二重警報だった。あれは、確実にライト対策だな」
ライトは、目を丸くして自分を指した。
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