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「どういう言い伝えがあるんだ?」
ライトは、面倒くさそうに天井を見上げた。
「あぁ、詳しくは知らないが、なんでも、とある無人島にどっかの令嬢が島流しにあって、その時作られたブレスレットがこれだとか……その島流しにあった、令嬢とその一族は、その無人島で悲惨な死を遂げたんだと……それが、本当かどうか……」
「どうして?」
ウォルトは、くい付いてきた。
ライトは、呆れた顔で「第一に、どうやって、その噂話は広がったんだ?」と首をかしげた。
「どうやってって……」
「一家は、悲惨な死を遂げて、噂を広める根源がないんだぞ?」
両手を広げ、肩を上げたライトに、ウォルトは「ブレスレットを作った職人が噂を広めたとか?」
人差し指を立てて言った。
「第二に……」
ウォルトの話を聞く前にライトは、話を進めた。
「その無人島ってのが、お前も知ってるだろ?今ちょっとした話題になってるあの島なんだ」
ライトは、地図を探しながら言った。
「え?最近どっかの女優が自分の宣伝に使ったあの無人島の事か!??」
ウォルトは、テーブルの隅にある地図らしきものを見つけ手を伸ばしていた。
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