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拳銃を確認すると「やはり、あんたの仕業か」とつぶやいた。
「何の話だ」
「とぼけるのもうまくなったな」
ライトは、一歩前へ出た。
父親は、さらに拳銃を上げた。
「あんたが、賞金稼ぎを雇って俺を始末させようとしたんだろ?」
父親の眉がピクッと上がったのを見逃さなかったライトは「だから、俺はあんたの事が嫌いなんだ」と言った。
「お前に好かれたいとも思ってはいない。確かにわたしが、お前を殺してくれと頼んだ。大事な、顧客の家に忍び込み、わたしが欲しがっていた、あの宝石を盗み出すなんて!」
「家を出る前に、言ってやったろ?俺は、あんたが欲しがるものすべてを奪ってやるって。それを実行してるだけだ」
ライトは、また一歩前へ出た。
「それ以上……近づくな……」
「へぇ?近づいたら?どうなる?」
不敵な笑みを浮かべ、体を前にかがめた。
カチッ
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