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―――――。
カタカタとキーボードをたたく音が部屋に響いている。
「なぁ、チップ。さっきから何をしてるんだ?」
ウォルトが、ソファーから顔を出しながらチップのほうを見た。
カタカタと鳴り止まないキーボードの音。
眉間にしわを寄せたウォルトは「俺の話を聞いているか?」と再度催促をした。
「あぁ。聞いてるよ。何をしてるか、だろ?知りたい?」
キーボードをたたく音はやまないが、顔はウォルトのほうを見ている。
チップの発言に嫌な予感がしたウォルトは黙って首を振った。
「何をしてるか、気になるんだろ?」
キーボードをたたく音がさらに大きくなった。
「わかった!わかったよ。聞くから、音を控えてくれ」
そういわれ、一瞬キーボードから手が離した。
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