4.その男、移動

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「あぁ。これ、ライトの弟だろ?」 「ライトに、弟がいるのか?!」 チップはその事に驚いていた。 チップは、次の画像を出そうと一旦ウォルトから画面を離してもらい、カタカタとまた何か打ち込むと再びウォルトに向けた。 「これ、女探偵だろ?密会してるっぽいよな……しかもこれ、リアルタイムみたいだ」 画面下にある数字がカウントしていた。 「ホントだな。今乗りこめば、アリスがそこにいるってことか……でも、妙だな。何故、アリスがエリコムコーポに?」 「社長が雇ったみたいだな。どのみち、ライト対策だろう?」 「にしても、自分の息子だろ?そこまでするか?」 ウォルトは、首をかしげている。 「親父は、そう言う奴だ」 ライトがいつの間にか背後に立っていた。 「ライト!」 二人は、気持ちが悪いくらい声がそろった。
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