1.その男、盗人

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チップの言葉通り、目の前の重たそうな鉄の扉が、ガシャンガシャンと音をたてながら、開かれていった。 「ヒュ~~。さすがだ。チップ」 男にほめられたチップは、『ウォルト。出番だぜ』と、得意げになっていった。 ジリリリリリリリ 突然大きな警報機が作動した。 「チップ!!」 『ちょっと待て!今原因を探ってる!』 『じゃぁ~~ねぇ~~』 男は、リザを目で追いながら首をかしげた。 「まさか…。チップ!ここに警察が来るまでの時間は?」
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