4.その男、移動

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「な、なぁ、どこに行って来たんだ?」 「ちょっと、上に、な?」 ライトは、人差し指を天井に向けた。 「まさか、親父さんに用があったわけじゃないだろう?」 「そうだな」 ウォルトは、静かに彼の様子を伺った。 元々口数の少ない男だが、何か思いつめている時は、余計と静かになるのであった。 ウォルトは、長年の付き合いからようやくそれを学び、ライトから話をしてくるのを待つ事にした。 それに気がついたライトは、ウォルトを見るなり「ブレスレットがあった島に行ってみたい」と言いだした。 一番驚いていたのは、チップだった。 「は?!なんで、そんな怪しげな島にいかなきゃならないんだよ」 ライトは、ブレスレットを手に取ると「これは、一つでは意味をなさないからだ」と言った。
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