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「な、なぁ、どこに行って来たんだ?」
「ちょっと、上に、な?」
ライトは、人差し指を天井に向けた。
「まさか、親父さんに用があったわけじゃないだろう?」
「そうだな」
ウォルトは、静かに彼の様子を伺った。
元々口数の少ない男だが、何か思いつめている時は、余計と静かになるのであった。
ウォルトは、長年の付き合いからようやくそれを学び、ライトから話をしてくるのを待つ事にした。
それに気がついたライトは、ウォルトを見るなり「ブレスレットがあった島に行ってみたい」と言いだした。
一番驚いていたのは、チップだった。
「は?!なんで、そんな怪しげな島にいかなきゃならないんだよ」
ライトは、ブレスレットを手に取ると「これは、一つでは意味をなさないからだ」と言った。
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