5.その男、万能

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「これじゃあ、だめだ」 ガシャンと大きな機械を投げつけた男。 白いタンクトップのはずが、黄ばんでいる。 汚れた手を、茶色いはずのチノパンにこすりながら、油を拭った。 「マット!頼むよ!なんとか、これで修理してくれ」 「だめだ。こんなガラクタ。使い物にならない。さぁ!さぁ!話は終わりだ。もう帰ってくれ、商売の邪魔だ」 目の前にいる、童顔の男の背中を押しながら、部屋からだした。 「相変わらずだな」 背後から声をかけられ、思わず腰に隠し持っている拳銃をとりだした。
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