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銃口を向けた先の人物に驚いたマットは、すぐに拳銃を上げた。
「お前っ……!!そうやって現るのやめろって言ってるだろ!!」
「まぁそう言うなって」
にやけた顔の男は、両手をあげてとぼけている。
「ライト……お前な、そう毎回毎回突然現れてると、そのうちホントにバンッと殺られるぞ?」
マットは、持っている拳銃を自分のこめかみに当てた。
「あぁ。そうなったら、それも人生だ。ところで、最近調子どうだ?」
「あぁ?なんだ?何をたくらんでる」
「……なに?あぁ、別に何も」
また両手を上げてととぼけた。
「なぁ。ライト、俺はもうとっくに隠居してるんだぜ?お前の盗みの手助けなんてできないぞ」
ガチャガチャと手元にある金属の破片を、大げさに片づけ始めた。
ガタン!!
「あぁ!!いてぇ!くそぉっ!!」
手から滑り落ちた鉄の塊を足に落としていた。
ライトは、痛そうな顔をしながら手近にあるものを手に取った。
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