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──古来より人間は、
闇を恐れて生きてきた。
光が届かない闇の中には、
得体の知れない者達が潜んでいると知っているからだ。
闇を恐れた人間は火を使い、
夜の闇さえも排除した。
その結果、
人間は恐怖の対象となる、
その得体の知れない者達も排除したと思い込んでしまう。
その存在すら、
忘れてしまったのだ。
だが、
どんなに明かりを灯そうとも、
闇が完全に消えることはない。
「それ」は今も、
闇の中で静かに息を潜めているのだ…
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