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カーネヤ王国の南東に位置する深い森の中に、足早に進む白いマント姿の人影がひとつ。
深くフードを被ってるためその顔を確認することはできないが、かなり小柄な人物だ。
夜空には厚い雲が掛かり、足元を照らす月明かりはない。
いや、たとえ晴天の空だったとしても、その光が差し込むかは怪しいほど、周りの木々は高くそびえ立っている。
辺りは暗闇に包まれていた。
その一本一本の樹齢は百年をかるく超えていると思われる木々の間を、そのマント姿の人物は何度も転びそうにながらも早足で進んでいた。
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