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武井が去ると加代が肘で理子の肩をつついた。
「ちょっとぉ!武井さん完全に加代を無視して二人だけの世界つくっちゃってるんですけどぉ!妬けるわぁ!」
「う、うるさい!早く仕事戻りなよ!そろそろドイツ部長も来るんでしょっ!」
「はぁい。」
加代はニヤニヤしながらデスクに戻っていった。
理子は武井に憧れていた。
容姿はもちろん、さりげなくフォローしてくれる優しさや男らしい決断力。
入社当時から憧れていた武井とご飯を食べに行くようになったのは最近のことだった。
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