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「なんてこった……。」
燃え盛る基地を見ながら、俺、ジャック・ケネディはジープを走らせた。
これでは、総督も生きてはいないだろう。そして、あいつも。
「あの野郎……勝手に逝きやがって……!」
1995年某日。戦争から立ち直り世界のトップとなった日本を、一人の青年が命に代えて救った。
少年の名前は黒瀬響哉。
だが軍事基地から発見されたのは総督の死体のみで彼の死体は発見されず、世間には彼が欠片も残らないほどバラバラになっちまったんだと言う者もいれば、いや、彼は窮地を脱出して、今もどこかで身を潜めているという者もいた。
いずれにしろ、それから地球上で黒瀬響哉を見たという者は、終末の日を迎えるまで、誰もいなかった……。
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