一章

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「……女の子イジメて何が面白いの?」 「あ?関係ねぇヤツが口はさんでんじゃねぇよッッ」 ………誰…? 私のこと…助けてくれるの……? 「それが関係ないわけじゃないんだよ。…ソイツ俺のだから」 えぇっ!? 思わず叫びそうになっちゃったけど慌ててこらえる 「なぁ、まなみ?」 「えっ!?はっはい、あのホントすみませんでしたっ…」 まなみ…って私のことだよね。 男の人はそのまま私を改札を出たところまで引っ張っていった 「…あの…ありがとうございました。」 「別に。あぁいうのは人として俺が認められないだけだから。」 ……けど、人間なんて… 「お礼は……どうすればいいですか?」 「お礼なんていらない。俺急ぐから…気をつけなよ」 「あっあの!名前…」 その人はそういって足早に立ち去ってしまった 名前も聞けなかった…… 「帰ろ…」 その場にいつまでも残っていても仕方ないので私は家へと足を向けた
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