2/4
前へ
/456ページ
次へ
天界神と風精霊の加護受けし 天風の法王 地界神と炎精霊の加護受けし 地炎の闘王 冥界神と水精霊の加護受けし 冥水の導王 魔界神の扉を越えて望みしは四界の覇神と宣言す 三神三精相談し人族三者を選出す 彼らは魔界神と扉の封印をおこないし後 それぞれ故郷の王となる 三神三精加護受けし者 魔界門の封印衛士 三大英雄 英雄王 ここはフォンタナ王国にあるロキムという街…‥ 細い糸のような雨が降る中ある酒場の屋根つきテラス席で、全身を覆うフード付きのマントを身に纏った吟遊詩人が座っていた。 卓には手付かずの果実酒の盃を置き、彼が竪琴を手に唄うのは約150年前の英雄賛歌…‥。 伴奏が難しいので今では唄う者も少ないが…‥しかし子供達には今も昔も人気のある古い歌。 …‥どうやら声の調子では男性らしいが、若いのか年老いているのかは全くわからない。 竪琴を奏でる手も革の手袋の様なモノで包んであり、これが余計に年令の判断を付けにくくしていた…‥。
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

344人が本棚に入れています
本棚に追加