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私は７人家族だ。
父・清志郎（せいしろう）・４８歳は、バイオリニストとしてヨーロッパを中心に世界中で演奏している。
母・馨子（かおるこ）・４５歳は、父の演奏する舞台の演出を手掛ける演出家。
長女・雅（みやび）・２６歳は、医学部の大学院に通いながら外科医になるため大病院でただいま研修中。
次女・京香（きょうか）・２３歳は、英語・中国語・韓国語・イタリア語・ドイツ語・フランス語と６カ国語を話せる客室乗務員。
四女・さくら（さくら）・１８歳は、モデル・俳優・歌手と最近テレビでマルチに活躍する高校３年生。
五女・ルリ（るり）・１５歳は、高校１年生でオリンピック代表選手にも選ばれる程のサッカー選手。
両親は１年のほとんどを海外で過ごしているため、家には５人姉妹しかいない。
音明寺家は先祖代々、楽器を扱うことになっている。
また、先祖が作った幼稚園から大学院まで通える一貫校に入る。
そして、何故か全員が学年首席だったりする。
私なんて、必死で勉強してギリギリ首席になってはいるものの、私の学年の人は頭の良い人が特に多くて困っている。
家族皆は天才肌で、勉強しているところを見たことがない。
皆が凄い人すぎて、皆と比べられないように違うところで頑張ってきた。
何故、私だけが“普通の人”なんだろう…？
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